きままりすと

気儘に言及するブログ

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東京に雪が降る度に明確になる『出勤』への執着心について


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この記事を書きたいが為に、「ゆとり世代(初期)が気ままにアレコレ綴る」ブログから「ゆとりート(ゆとり+ニート)がアレコレ綴るブログ」へ改変した束子。です。ご機嫌よう。
何故ニートなのか。ここ数日で、どんなカスタマイズしたのか。アレコレをご紹介したいのですが、それらを差し置いて今日は関東に雪が降った話をします。
 

 

1月17日の夜中から1月18日の午前中にかけて、東京都内を含めて関東地方で雪が降りました。
山手線など都内を走る電車だけに留まらず、京王線・千歳烏山など”厳密には都内とは言い難い”ところでも電車が止まり、通勤通学をする人々の足に多大なる影響を与えました。ニュース番組などで散々取り上げられていたので、知ってる人は多いと思います。この記事を読んでいる人の中には、今回のTDL並みの行列に巻き込まれたという人も居るかもしれません。
 

 

18日の早朝。
家から空き地を撮影し、北海道で暮らすパートナーに「東京でも雪降るんだぜ!! どやさ…!!」とメッセージを送った私。そのメッセージに対してパートナーは、「束子。ちゃん、仕事なくて良かったね」の一言でした。
本来なら未だに無職である自分に対して、苛立ちと悔しさから生まれた怒りに腸を煮えくり返すべきなのでしょう。そして、自分が非社会的な立場にいる現実に不甲斐なさと絶望を感じ、「早く職場見つけなきゃ! 社畜にレベルアップしなきゃ!」と叫ぶべきなのでしょう。
しかし、私が「仕事なくて良かったね」と言われて、実際に返した一言はコレでした。
 

「うん、心底仕事なくて良かったと思ってる」

 お前働く気あるんか!? と誤解を受けそうな一言なので軽く訂正すると、「外に仕事がなくて心底良かったと思ってる」です。
現在、外での仕事を探しつつ、所謂在宅ワーカーの道も探っている私。朝起きて雪がしんしんと降り……5センチ以上積もってるっぽい所を見た瞬間、私は心の底から思いました。
「外に働きに出てなくて良かったー!!」
だって、絶対バスと電車、遅れて混みますもん。あとモノレールも。下手したら止まる。
歩いて出勤なんて、寒いわ足場悪いわで何も良いとこない。
 

案の定、よく利用する電車の全てが始発から運行規制

 我が家の朝は、テレ朝の『グッド!モーニング』さんにお世話になっております。林先生の『言葉検定』と依田さんの『お天気検定』が朝の日課です。
18日の朝も変わらず、コーヒーを淹れながらの『グッド!モーニング』鑑賞。都内各所や八王子駅、山梨県大月駅などの様子が映し出され、どれだけの積雪があるのか中継合戦が繰り広げられている……その端っこ。テレビ画面の上(いや、下だったかもしれない)に流れる、交通状況のテロップに私は注目していました。
何故なら、以前ならばとっくに通勤を開始していた、その時間。
既に、自宅の最寄駅を走る電車が運行規制されていたからです(正確には、間引きされた挙句にビックリする程の遅延)。
そして、そのテロップの数分後にはモノレールも運休。
ある意味、陸の孤島です。都心に出るには少なくとも、通常運転で40分は掛かる所ですからね。出勤に何時間かかることやら……。
 

そんな中、出勤に挑む会社員のみなさま

頭が下がります。ご立派すぎます。

正直、ホームに人が溢れ返っている光景や、改札前でコミケの会場入りのようにロープで規制されている大勢の人たち。駅に入る為にTDLの如く大行列を連ねている光景をテレビで観て、「うわぁ、無理」と思いました。情けない話ですが、観ているだけで気分が悪くなり、吐きそうになってしまったのです。
特にホームに溢れかえっている光景と、来た電車も満杯で降りられないわ乗れないわ、けど乗りたいから押し寿司のようにプレスされていく通勤客。彼らを観ていると……胃からジワジワと液体がせり上がってきて、喉を痛いほど焼きました。そして再度思う「外に働きに出てなくて良かった」
そして同時に考えさせられるのは、「そこまでして出勤する意味とは?」という疑問です。
 

何故、半日以上の時間を掛けてまで『出勤』しなきゃいけない衝動に駆られるのか

 雪が降る=交通網が乱れる、ということは私にだって分かります。
遅延を見越して、いつもより数十分……いや、数時間早く出勤しなければならないことも分かります。人によっては職場近くのホテルや24時間営業のネカフェに泊まって、出勤しなければならない場合もあるでしょう。現に私の友人(派遣事務員♀)は、ネカフェに宿泊しての出勤を余儀なくされました。
しかし、事前の対策を取っても「出勤できない」場合はあります。
今回の京王線・千歳烏山駅での『駅外の大行列』が良い例でしょう。
間引き運転と車庫での積雪が問題で、京王線は18日、通常の2〜3割程度の電車しか動いていなかったと言われています。良い心がけのおかげで、会社員のみなさんは揃って朝早く駅に向かったのですが……同じ考えだった多くの人たちが、改札前に行くどころか駅にさえ辿り着けない結果となりました。そしてそれは、昼を過ぎても続いていました。
 
大行列の中には、3時間4時間5時間6時間と並んでいた人も居るでしょう。
震えながら寒さに耐え忍び、まだかまだかと待ち続ける。電車が動くのが先か、社会的にも身体的にも凍え死ぬのが先かと考え続ける時間。まさに、終わりが全く見えない耐久レースです。
けれども中には、早々に耐久レースをリタイアした人もいます。
……しかし、出勤を諦めたわけではありません。
リタイア組は、2時間待って進まなさそうだから一旦家に帰る。そして昼時、再び駅に戻ってきて数時間並び、勤め先に向かうという行動をするのです。
何故そこまでして、出勤するのでしょう。
それだけ出勤に時間を掛けたら、何時間会社で仕事が出来るのでしょう。通勤に約1時間掛かるとして……常務に従事れるのは、僅か3時間程度です。4時間あれば良い方だと思います。それとも、退勤時間など関係なく、出勤してから8時間労働する環境になっているのでしょうか。
疑問に思った私は、某会社で営業事務員をする友人(♀)に疑問をぶつけてみました。
 

『出勤』したいわけじゃない、『電車が遅れて来られなかった』という証明が欲しい

 これです。この一言です。
別に態々いつもより早く家を出て、寒い中何時間も待ち惚けをくらい、地獄のような満員電車にプレスされたいわけではないのです。好き好んでやってるわけではありません。出来るなら「電車が遅れまくってて、出勤してもまともに仕事する時間がないから休む」と言ってしまいたいのです。有給だって有り余ってるから、こんな風に『止むを得ず通勤できない時』に消化せずにいつするの!? と両手を広げて聞きたいぐらいだそうです。
しかし、では何故有給を使って休まないのかというと、単純に出来ないからだそうです。
みんな同じ環境で苦労して出勤して来ているのに、何故自分だけ休むのか。怠慢じゃないのか。雪の所為にするんじゃないと言われる。それこそ、始発の電車に乗る気持ちで出勤すれば良いじゃないとか。会社の近くにホテルあるよ? と提案してくる人もいるとかいないとか。
なので、「最善の努力をして通勤したけど無理でした」「頑張ってもこの時間にしか辿り着けませんでした」という証明をしたいのだそうです。その為なら雪や雨の中の待ち惚けも、地獄の満員電車プレスも耐えられるのだとか……。
 
凄いです。社畜なんて、からかっちゃいけません。崇めなければ……。
 
※私の友人の答えです。全ての社会人の答えではありません※
 
 

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