【飽食の闇】怒りに任せてイチゴ狩りで絶対的に美味しく楽しむ常識的な知識を語る
昨日に引き続き飽食ネタで申し訳ないけど訴えたい。Twitterでリツイートしたこの話題。
これは酷い。
— 束子。 (@tawashi027) 2016, 2月 3
イチゴ狩り、先端だけ食べて捨てないで つぶやきに反響、思いを聞く - withnews(ウィズニュース) https://t.co/5sFfBB8nue #withnews
苺好きでもそうでなくても許しがたい話題です。
元のニュースはコチラ。
なんでこういう事するんでしょう。なんか……もう、言葉になりません。酷いなんてもんじゃないです。異常、コレは。本当に農家さんとイチゴ達が哀れでなりません。怒りも三周して、ひたすら悲しいです。
しかも更に悲しい事に、先端だけ食べて捨てるという鬼の所業は、今に始まった事じゃないようです。下記のリンク先にも、無残な姿が……。
甘いところだけ食べて捨てるなんて、畑の野菜や果物の美味しいところだけ齧って荒らす野生動物と同じです。やってる事は。金払ってんだから野生動物とは違う! どんな食べ方したって良いだろ! って言うかもしれないけど違います。私たちはイチゴ農家さんに金を払ってイチゴ狩りをさせて頂いているんです。新鮮なイチゴを自分の手で収穫して、新鮮なうちに食べるという貴重な体験をさせて頂いているんです。こんな食べ方されるなら、普通にスーパーや八百屋に卸した方がよっぽど良いですよ。儲けにもなりますし、何よりちゃんと先端以外も綺麗に食べてもらえます。こんな食べ方した人たちは、スーパーで買ったイチゴやケーキの上に乗ってるやつは残さず食べてるんですから。どうせ。
それから、美味しくないんじゃないの? と言った人にも物申したい。美味しくないなら、なんでこんなに先端を失ったイチゴが捨てられてんだよ、と。
「うわー、ここのイチゴ酸っぱくて美味しくなーい! 不味ーい! 不味いから先端だけいっぱい食べて全部捨てちゃおう!」
……ってことですか。多分美味しくないイチゴって、先端含めて只々酸っぱいか、酸っぱくないけど甘みも全く感じられないか、痛んでるかの三択だと思うんですよね。それなのに美味しくないから先端だけ食べて捨ててやろうぜ! って、嫌がらせかよ。というか、不味いなら食べなければ良いだけじゃないですか。食べずに農家さんに謝って、どうして食べられないのか訳を話せば良いだけじゃないですか。それなのにイチゴの先端だけ食べ続けるって、唯のMじゃないですかー! やだー!
それに農家さんだって、自分が作ったイチゴに自信があるからやってるんですよ。ウチのイチゴは美味しいって。「ウチのイチゴは不味いけど、阿呆な観光客相手にイチゴ狩りで儲けよう」なんて考えてないんです。美味しいイチゴを食べて貰いたいからやってるんです。それなのに、手塩にかけて育てたイチゴが、こんなにも無残に捨てられるって……最愛の子供が乱暴されて惨たらしく捨てられたのと同義ですよ。こんな食べ方した全員に聞いてみたい。自分の子供が酷いことされて捨てられても、貴方なにも思わないんですね? って。
……再燃した怒りに任せて、書き殴ってしまいました。お見苦しい文章をお見せしたことを、謹んでお詫び申し上げます。。特に最後あたり、グーグル先生に怒られてアドセンス止められそう。怖い。
恐怖で怒りが萎んだところで、気を取り直して本題です。イチゴ狩りに行った時に、絶対的にイチゴを美味しく楽しむ常識を語ります。
ズバリ! 美味しいイチゴはコレだ!!
……絵が残念なぐらいお粗末で、誠に申し訳ない。
1:色が真っ赤っかのイチゴを選ぶ
基本中の基本ですね。色が白い物は酸っぱいです。色が赤い=熟れている証拠です。出来るだけ色が根元まで真っ赤になっている物を選びましょう。
2:ひし形(あるいはブサイク)のイチゴを選ぶ
絵に描いたような逆三角形のイチゴを選びがちですが、違います。ひし形の物を選びましょう。真ん中が太いということは、糖分がそこに十分に溜まっている証拠です。
「ブサイク」というのは、つまり「形があまり良くないもの」という意味です。
こういうやつ。偶にいますよね。
イチゴ狩りでは、綺麗な形の物ばかりに目が行きがちです。故に、このように見た目が悪い物は意外と敬遠されがちです。なので、ブサイクを狙いましょう。敬遠されるということは他のイチゴに比べて、多くの栄養を摂取しています。栄養だけではありません。熟れる時間も、じっくりこってり長くかけられています。
つまり、その分味が濃厚で甘いのです。
もう一つ上げると、小さいけど丸々としているやつも、甘さが濃くて美味しいです。
3:実がパンパン、種が埋まってるイチゴを選ぶ
もう、詳しく語る必要はないですね。実がパンパン=もう溜め込むのがキツいぐらい旨味たっぷりだよ!! という主張です。裂けていたら尚良し。溜め切れなかった甘味と旨味が、外に溢れた印です。
4:ガクが「くるん」と反っているイチゴを選ぶ
イチゴは完熟期に入ると、ガクが反っていきます。ガクが反りまっくているイチゴを選びましょう。反っていれば反ってるほど甘いです。
5:日陰に隠れているイチゴを選ぶ。
イチゴ狩り会場に入ると、表立ってキラキラしているヤツを選びたくなります。確かに表の子達も美味しいです。しかし、より美味しいのを選ぶなら、後ろの日陰に隠れているイチゴを選びましょう。
何故日陰のイチゴを選ぶのか。理由は、見つけられ難さと温度にあります。
葉や他の実に隠れてしまって見つけられ難いということは、すぐ見つかって採られる表のイチゴよりも、より熟れている可能性が非常に高いのです。また、イチゴだけに限りませんが、果物は温かいものより冷たい方が一層甘く感じる傾向にあります。
美味しいイチゴを選ぶだけじゃない! 食べ方も工夫しよう!
制限時間中、ずっと美味しいイチゴを選び続けられれば嬉しい限りです。しかし、そんなことは有り得ません。時期や天候によっては、熟れているイチゴが殆どなかったり、イチゴの量自体も少なめな可能性があります。
なので、美味しいイチゴを選ぶだけではなく、美味しく食べる方法・手順もキチンと知っておきましょう。
イチゴを美味しく食べるには
まず今までの1〜5を元に、出来るだけ赤く、ガクが反っていて、形がひし形に近い(もしくはブサイク・丸)ものを選びましょう。
1:まずはヘタを取る
取ると、大体がこんな感じだと思います。
2:根元(①の部分)を食べる
先端は食べません。まず、根元です。根元の所は実の中で最も酸っぱいので、舌を酸味に慣れさせます。
3:最後に先端含め全部(②の部分)食べる
最初に強い酸味を感じたことで、舌はそれよりも弱い酸味には鈍感になっています。なので残りの実を食べても酸っぱいとは感じません。それどころか、先端の甘味をより一層感じることが出来ます。
更に、元々甘味の強い品種をこの手順で食べれば、甘酸っぱいイチゴとビックリするほど甘いイチゴ、2種類を楽しむことが出来るのです。一粒で2度美味しいとは、正にこのこと!!
練乳は最終兵器
酸っぱいからといって、直ぐ練乳をかける人がいます。序盤に練乳に頼る手法は、オススメしません。
ここまで読んで頂ければ察しはつくと思うのですが、練乳はイチゴよりも強い糖度を誇っています。なので、練乳をかけてしまったが最後、どのイチゴも大凡酸っぱく感じてしまいます。
練乳は、あくまで食べ放題の最後。ちょっと味に飽きてきたな、という時に使いましょう。
まとめ:一粒一粒大切に食べよう!
如何でしたでしょうか。序盤かなり感情的になってしまいましたが、要は私たちの食べ方一つなのです。キチンと美味しく食べられる秘訣をしていれば、何倍も美味しく、そして楽しんで頂くことが出来ます。そして、キチンと食べてこそ、作り手側への感謝の表明になると私は考えます。
これはイチゴに限ったことではありません。昔は米粒一つだって、残したらお百姓さんや農家に失礼だといって、残さず食べていました。飽食の時代真っただ中の今、その心が失われているようで恐ろしいです。
みなさん、キチンと残さず食べましょう。お残しは許しまへんで! イチゴも捨てていいのはヘタと痛んだやつだけ!!
価格:2,400円 |