マシュマロ好きが非マシュマロ好きに対抗するように語ってみた
これは、ポジ熊氏のコチラの記事
に全面的な賛同を寄せる記事です。
私はマシュマロが好きだ。パートナーからの影響で、昨今はあまり甘味を摂取しなくなってしまったけれども、 時々無性に「甘いもの食べたいなぁ」って時がある。そんな時に手にするお菓子のひとつが、マシュマロです。
そんな愛してやまないマシュマロ。ポジ熊氏のブログで公言されている通り、世間では非常に風当たりが強い。どのくらい強いかというと……以前の職場に「マシュマロを見ると『バルス!!!』って叫びたくなるぐらい嫌い」と公言する先輩が存在したぐらい、暴風並みの強い向かい風が吹いています。正直、先輩の発言には「バルスって……ちょ、そこまでっすか、先輩。滅びろってことっすか、先輩」と、戸惑うことしか出来ませんでした。非常に懐かしい思い出です。
それにしても、なぜマシュマロは世間に嫌われがちなのでしょう。今回はマシュマロ及びマシュマロクラスタに対して、世間の風当たりが強い理由を考察するとともに、魅力について語りたいと思います。
マシュマロとは
ポジ熊氏のところでも記述されていますが、一応こちらでも書いておきます。
マシュマロ、マシマロ、マショマロ(英語:marshmallow)は、ふんわりとしたメレンゲにシロップを加え、ゼリーで固めて粉をまぶした菓子の名。ソフトキャンディーの一種。
名称は、原料となったアオイ科のウスベニタチアオイの英語名、marsh mallow に因む。元はこの植物の根を古代エジプトの王族がすりつぶしてのど薬として使っていた。現代の製法では、この植物は使われない。
(Wikipedia参照)
元祖マシュマロはお菓子ではなく、のど飴だったという点が非常に興味深いです。
それにしても、日本初のマシュマロが『ゴーフル』で有名な風月堂だったとは……意外です。驚きでした。
なぜマシュマロは嫌われる?
どうしてこんなにも、マシュマロに対しての風当たりが強いのでしょう。「マシュマロきらーい!」と言われる絶対的な所以が、何かあるはずです。調べてみると、マシュマロが嫌いな理由は
- 食感が嫌い
- 味・香りが嫌い
の2点が圧倒的でした。
確かに、食感と味が嫌って人は多いですね。マシュマロに『バルス!!!』と叫んでいた先輩も、嫌いな理由は「あの噛んでるんだか噛んでないんだか、分からない歯ごたえが嫌い」と申しておりました。あと、他のお菓子にはない独特の甘みも、苦手だそうです。
更に、マシュマロが嫌いな理由で検索をかけてみると、こんな記事がありました。
この記事ですごく納得したのが、下の一文。
個人的な感想なのだが、マシュマロは雪見大福の皮だけ食べているような寂しさがある。
読んですぐ、「ああ、分かるかも!」と思いました。
雪見大福の皮は、『大福』とあるので餅……と思いきや、実は餅なようで餅ではない『求肥』を使っています。本来の大福の『餅』と『求肥』は、食感や舌触りが大分異なります。実際に雪見大福の皮だけ口にすると、餅のように伸びるが餅よりも非常に柔らかく、あまりに歯ごたえがありません。あの感じは確かに、マシュマロの『噛んでるんだか噛んでないんだか、分からない』に通ずるものがあると思います。
しかし、この2つをdisられたら、マシュマロは終わりです。だって、この2つがマシュマロの最大の魅力ですもの。
マシュマロの魅力ってなに?
では、マシュマロ好きが感じている『マシュマロの魅力』とは一体なんなのか。束子。の個人的見解を述べさせて頂きます。
1.食感
言わずもがな、食感です。あの餅でも求肥でもない、独特のモチモチ食感が大好きです。それと、千切ったり咀嚼していると感じられる、空気の気泡と思われるプチプチ感も堪りません。
噛んでるんだか噛んでないんだか、分からない? 無の実態? それこそがマシュマロです。逆に、なぜ有を求めるのか。というか、求めちゃいけません。
2.味
言わずもがな第2弾、味です。とても個人的ですが、マシュマロって砂糖の塊にしては後味がサッパリな気がします。甘いモチモチ食感ですから、もっとネバァ〜とした甘〜い後味でも良さそうなのですが、意外とスッと退いてくれます。
3.香り
言わずもがな第3弾、香りです。正直に申し上げましょう。私は、バニラの香りが嫌いではありません。マシュマロ独特の香りを嗅ぐと、軽くテンションが3割増になります。
ただし……味にも言えるのですが、あまり摂取しすぎると胸焼けを引き起こすのが玉に瑕です。
4.アレンジのバリエーションが割と豊富
「マシュマロを好きになれるのか - デイリーポータルZ:@nifty」にも記載されていますが、マシュマロはただ食べるだけではなく調理することが可能*1です。
特に私のオススメは、アメリカのキャンプで行われるような「マシュマロを炙って食べる」食べ方です。熱することで甘みが増して個数は食べられませんが、上手く炙れば、外はカリッと中はトロ〜リな一品が出来上がります。
それから、これはチョコ嫌いになる前にやっていたのですが、甘くないココアに溶かすとメチャメチャ美味しいです。マシュマロが砂糖の役割をキチンと果たしてココアが甘くなりますし、ココア自体もクリーミーになります。
実食! マシュマロ(輸入品)を率直にレビュー
さて。魅力を語ったところで、実際にマシュマロを食べた感想をご紹介します。
今日食べたマシュマロはコチラ、
ロッキーマウンテン/原産国:アメリカ合衆国
- まずバニラ臭がすごい。どのくらいすごいかと言うと、店頭で並んでいる時点でめっちゃバニラ臭してた。商品の前に行くと、マスク越しでも「うおっ」って仰け反るぐらい。そして、買って帰宅した後、商品を入れてた袋の中も匂いがいっぱいでした。
- そして弾力がすごい。指で挟んで圧迫すると、すんごいモチモチしてます。押しても速攻跳ね返ってくる。それだけモチモチだと千切るのも大変で、「うおおお!」って気合入れないと千切れません。最終的に噛み切りました。
- 噛み切る時に、プチプチいいます。なんか、細かい空気の泡が弾けるような……シフォンケーキを千切った時と同じ感覚でした。このプチプチが堪りません。
- これだけ弾力性のあるモチモチだと、さぞ咀嚼も大変だろう。と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。寧ろ、歯応えはいい感じです。擬音で表すなら、シコシコする感じ。
- そして、噛めば噛むほど甘い。なのに、後味サッパリ。結果、ついつい「もう一個」と手が出てしまいます。
- 「元々はのど飴だった」という教えに習い、噛まずに口内に止めておくとジワジワ溶けます。そして、噛むよりもコッテリミルキーで『マシュマロ味』が濃い。あと、ものすごく小さく空気が抜ける感がありました。
食べながらレビューをメモっている途中、ふと気になることがありました。それは「なぜプチプチ、シコシコするのだろう」 ということです。
やはりWikipedia先生のいう通り、メレンゲがこの空気感を生み出してるのかなぁ……と思いながら、パッケージ裏の原材料名を見てみると、
……あれ?
…………あれ?
コーンシロップ、砂糖、ブドウ糖、コーンスターチ、ゼラチン(ぶた)、香料、ピロリン酸四ナトリウム
…………あれ? メレンゲ入ってないじゃん。
ど、どういうことー!? と思ったのですが、この答えもWikipedia先生が教えてくれました。
菓子メーカーの量産品では、卵白を使わず、ゼラチンとコーンスターチ、時には大豆タンパクや増粘剤などを使っていることが多い。
なるほど。最後のピロリン酸四ナトリウムというのが増粘剤なので、ロッキーマウンテンは砂糖とゼラチンと人工添加物の塊ということですね。今更だけど、こっわー!
砂糖とゼラチンと人工添加物の塊でも好き!
ぶっちゃけてしまうと、マシュマロは他のお菓子に比べてローカロリーですが、糖質おばけだったりします。砂糖とゼラチンと人工添加物の塊なので、栄養価もそれほど期待できません。がしかし、それでこそお菓子です。体に悪いものほど美味しいは真理。
「マシュマロなんて……」とお考えの皆さん、毛嫌いせず食べてみてください。これだけシンプルな一品なので、味に関しては各メーカーによって異なる場合があります。中に何も入っていないマシュマロであれば、トーストに乗せて焼いた『マシュマロトースト』も味わえるので、自分好みの味を探してみるのも面白いと思いますよ!
食感に関しては……無です。無を味わってください。
*1:中にチョコやソースが入っているマシュマロは、調理に向いていません