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「ゲスの極み卒論」騒動で本当に可哀想な人は誰か


以前にも取り上げた「ゲスの極み卒論」騒動。

kimamalist.hatenablog.jp

年明けからずっと続いている騒動なので、もはや知らない人はいないでしょう。倍賞美津子の名言を借りた「ポジティブシンキング宣言」をするものの、CM打ち切りだけに止まらず、レギュラー番組をほぼ全て失う結果になりました。

そして、遂には休業……2度にわたるゲスさ極まるLINE流失の影響は、ベッキーにとっては思わぬ誤算だったかもしれません。

www.sankei.com 

ベッキーとは全く逆の方向で『思わぬ誤算』となったのは、言わずもがな、お相手の川谷絵音の方です。

今回の騒動が報道される度に「ロマンスがありあまる」などを始めとする過去の楽曲が次々と流れました。その結果、ゲスの極み乙女。を知らなかった人達へ、バンド名と曲をセットで届けることに成功しています。

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その証拠に、甘利明(当時、経済再生相)がマイナンバーカードのPR会見で「私以外私じゃないのぉ〜♪」と歌った時は「この人が歌ってる唄って何? 甘利さん自分で作ったの?」と首を傾げていた私の母が、今やPR会見が流れると「これ知ってる! ゲスね、ゲス!」と笑顔を浮かべています。あの会見の笑いどころが分かったみたいですね。

更に、騒動後に発売された新アルバム「両成敗」は、タイミングの良すぎるタイトルが話題となって初のオリコン首位を獲得。売り上げも今回のアルバムが自己最高の売り上げだそうです。

せんでんこうか  は  ばつぐんでげす! 

www.musicman-net.com

 

あまりに違いすぎる結果に、「なんでベッキーだけ? かわいそう!」「全然『両成敗』じゃないじゃん!」という声もみられました。芸能界からもベッキー擁護派がわんさか。しかし、流失第2弾では擁護派も「これはアカン」となったみたいで、掌を返す人が後を絶ちませんね。それでも、根強い擁護派は存在します。

 

しかし、本当にベッキーは可哀想なのでしょうか? イメージを暴落させ仕事を失くし、食事も喉を通らず眠れない日々を送っていると聞くと、確かに可哀想な気がすると思えば可哀想な気がしますし、可哀想じゃないと思えば可哀想じゃない気がします。

「ゲスの極み卒論」騒動で、本当に可哀想な人は一体誰なのか。思い切って、振り返ってみましょう。

 

川谷絵音の妻

言わずもがな。言わずもがな、渦中の人物の中で一番可哀想な人です。

私はゲスの極み乙女。のことをよく知りませんし、当然ですが関係者じゃないので詳細は分かりませんけれども。奥さんである女性は、インディーズ時代から献身的に川谷を支えていたと聞いています。想像ですが、結婚後も変わらぬ姿勢で支えようと考えていたでしょう。

にも関わらず、結婚した幸せな夏から僅か数ヶ月後。最愛の夫を横から掻っ攫われ、離婚を突きつけられた挙句、夫が実家に相手の女性を連れて行ったことを雑誌から知ることになるのですから。奥さんの心中は計り知れません。

 

川谷絵音を除く『ゲスの極み乙女。』メンバー

奥さんの次に私が「可哀想だな」と思うのは、川谷絵音の除いたゲス極。メンバーだと思います。

gesuotome.com

今回の騒動でバンド名もアルバム『両成敗』も売れに売れまくったのは事実です。しかもそこには実質的な宣伝費用は掛かっていない筈なので、ほぼタダで全国ネットワーク展開の宣伝活動が行えたと言っても過言ではありません。

たらればな話ですが、もしこの騒動がなかったら、ゆずの『TOWA』が首位を飾っていたことでしょう。

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しかし、アルバム『両成敗』が「純粋にゲス極。の音楽性や、世界観を認められた上での首位」なのかと考えると、ちょっと首を傾げてしまいます。

報道で曲を聴いて「ゲス極。イイ! 最高!」と思った人が、全くいないとは言いません。中には「よく知らなかったけどイイじゃん!」とファンになって、CDを購入した人もいるでしょう。それでもやはり、野次馬的な感覚と言いますか、「別に好きじゃないけど話題の『両成敗』だし、川谷さんが何を思って書いたか気になるし」みたいな、作品としての評価は二の次で釣り上がった売り上げな気がしてならないのです。

そして、その売り上げをアーティストとしての立場で見た時に、果たして好しとして良いのでしょうか。

もしも自分がゲス極。のメンバーだったら。……ゲス極。じゃなくても、自分の所属してるバンドのボーカルが世間を騒がすマイナスな問題を起こして、問題直後にリリースした最新アルバムが自己ベストの売り上げを叩き出したら。そして、首位を獲得したら。私だったら良い気はしません。だって、少なからず問題の影響が反映されてますもの。

要は、CDの売り上げが芳しくない現代で、楽曲を売りたいのか握手券を売りたいのかって話とほぼ同義です。単純に売上金目的なら万々歳ですけど、アーティストとして才能を認められて曲を売りたいなら、今回の大ヒットはある意味で大失敗だと思います。

 加筆して可哀想な点を上げると、川谷絵音だけがスポットを浴びていて、他のメンバーは「愉快な仲間たち」止まりだという点です。この件に関してはコチラ、 

news.livedoor.com

 livedoorニュースさんでも言及されています。この点も、ゲスの極み乙女。というアーティストが高く評価されたわけではないんだなぁ、と感じる所以です。

 

川谷絵音の、もう一つのバンド『indigo la End』

川谷を除くゲス極。メンバーよりも、もっと可哀想なのが彼らです。

indigolaend.com

indigo la Endは、ゲスの極み乙女。とは別に川谷絵音がボーカルを務めているバンドです。彼らの存在は、今回の騒動ではほぼ完全にスルーと言っても過言ではないでしょう。初期の報道で「川谷絵音とは?」と解説されても、殆どが「人気バンド『ゲスの極み乙女。』のボーカル」という紹介でしたし、新聞でも「ゲス極。川谷」という風になっていました。

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一応、ゲス極。は『紅白出場歌手』のネームバリューがあるので、そちらにばかり目が行くのも、仕方がないといえば仕方がないのかもしれませんけれども。ちょっと……いや、結構不憫に感じました。まあ、注目されたらされたで複雑ですけどね。 

 

結局、「ゲスの極み卒論」騒動で本当に可哀想な人は誰か

みんな可哀想。

こんなに長々と書き連ねておいて申し訳ないです。でも、みんな可哀想です。だって、誰か1人でもプラスに転じてる人っていますか? 言及は避けましたが、ベッキーと川谷の親族だって可哀想です。ゲスノートとか巫山戯られないぐらい、関係者全員可哀想。プラスになったのは『週刊文春』と『両成敗』の売り上げぐらいしか見出せません。

人の恋愛は自由だ、とよく言いますけれど、やはり誰かに嫌な思いをさせて成立さする恋愛はダメだなと思いました。恋愛だけじゃなくて、人間関係全般。自分がやられたら嫌なことはしない。嫌なことをしたら跳ね返ってくる。正にこれです。

これから先、倍返しで跳ね返るようなことがないことを願うばかりです。誰に、とは明言しませんけど。

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