きままりすと

気儘に言及するブログ

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ただの観光地じゃないかもしれない地「浅草」の昭和レトロに、少しだけ触れてきたよ【前編】


 どうも、束子。です。

 実は先日、修学旅行生にも外国人観光客にも人気の「浅草」に足を踏み入れてきました。今回は「浅草」で昭和レトロに触れた話を綴っていきます。観光のヒントになるとは思っていませんが、「へぇ、こんなのがあるんだ!」と思っていただけたら幸いです。

 

5月某日、都内某カフェ

 時間はちょうどお昼時。私は高校時代の同級生と、都内の小洒落たカフェにいました。目的は2つ……腹ごしらえと、「今日はこの後、どうしようか」という会議のためです。

 実は今回の会合、待ち合わせ場所と時間のみが決定していて、その後の予定は全くのノープランだったのです。お、恐ろしい! と思われるかもしれませんが、私の周りではよくあることです。そして大抵、相手が決めてくれる。ありがたい、非常に楽チンです。

 そして今回も、同級生が悩みに悩んだ末、「浅草の『花やしき』って行ったことある!?」の一言で、行き先が浅草に決まりました。ちなみに、この時の体調は前回の記事

kimamalist.hatenablog.jp

 に引き続いて、あまり宜しくありません。

 

浅草、到着

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 THE KAMINARI MON!!!!!

 正直申し上げますと、私、浅草に全く来たことがないわけではありません。というのも、パートナーちゃんとの回遊ルートの一つが浅草なのです。なので、雷門を見て「うわ〜〜〜〜浅草だ〜〜〜〜〜!!!」と浮かれていますが、特段珍しいものではなかったりします(※最後に訪れたのは昨年末)。

 見慣れた雷門の、巨大な提灯。風神・雷神。はいはい、いつものですね。相変わらず、いつ見てもお美しい。YOU(外国人)もいっぱいですね。と、パシャパシャ撮影しながら、門を潜ってみると……

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 THE NAKAMISE STREET!!!!!

 人少ない!!!!!

 非常に驚きました。平日の浅草って、意外と混んでないんですね。いつもは休日や大型連休にしか足を踏み入れたことがなく、よそ見をすれば人に激突するは、先に進めないはの混雑具合しか知りませんでした。楽に先に進める&仲見世通りの店をキョロキョロできる幸せ、プライスレス……!!

 みなさん、浅草に行くときは、ぜひ平日にしてください。人ごみに煩わされることなく楽しめます!

 

めちゃうまな「きびだんご」屋さん

 仲見世通りを徘徊中、「この辺りに、美味しいきびだんご屋さんがあるんだよ!」と紹介してもらったのが、『吉備子屋』さん。

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  地図上で見ると、この辺り。

  仲見世通りを浅草寺方面へ歩き続けると、「もうすぐ浅草寺だ!」という辺りで大きい十字路にぶち当たります。その手前の、一つ路地に入り込んだところに店を構えているのが、『吉備子屋』さんです。

 店内は非常にこじんまりとしていて、中には女主人ひとり……という、如何にも下町にありそうな趣です。たぶん、自分ひとりでは絶対入ってない。知る人ぞ知ると言いますか、仲見世通りのオープンな店構えに比べたらだいぶ閉鎖的なので、人によっては「めちゃくちゃ入りづらい……!!」と感じるかもしれません。

 でも、味はすごく美味しい!

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 友人に勧められるがまま「お茶セット」を注文。数分で出てきたのが、コチラ。

 結構甘いのかなと思いきや、予想していたより甘くありませんでした。きな粉か、お団子に入れられた塩分が、いい感じに効いていて非常に美味しい。ほんのり暖かいので、お団子もいい塩梅な柔らかさです。(恐らく)水出しの麦茶が、さらに素朴さを際立たせていて、思わず「ほっ」としてしまいました。

 「吉備子屋」さんは、きびだんごの他にもお土産を扱っていたり、日数限定ですが女主人が手相占いをしているので、お団子を待っている間に内装を観察するだけでも楽しめます。

 

いざ、「花やしき」へ

 「吉備予屋」さんでまったりしたところで、いざ「花やしき」へ。「花やしき」はGoogleマップで見ると、浅草寺を正面に見て左側にあります。大通りに面しているっぽいので、間違えようがありません。

 名物「浅草メンチ」がある通りを歩き……

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 途中、下町レトロな外観を楽しみながら、テクテク……

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 …………、

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 どこだここは!

 迷子です。間違えようがないと言いつつ、道を間違えて迷子になりました。

 こちらの通りは初めて迷い込んだのですが、レトロな玩具屋や、舞台衣装、忍者武具など、外人も日本人も好みそうなお店が連なっている通りでした。魅力的なお店ばかりなのに、人通りが少ないのが不思議!

 余談ですが、浅草にはこのような「人通りは少ないけど、魅力的なお店が並ぶ通り」がたくさんあります。気ままに進んで迷い込むと、あれ? って発見があるのでオススメ。そして、なぜかメロンパン屋が多いです。

 

やっとこさ到着、「花やしき」!

  下町感溢れる商店街や、昼間から多くの人が呑んでいる大衆酒場の通りを抜けて、辿り着きました。「花やしき」!

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 この「浅草門」口に辿り着くまでに、紆余曲折ありましたが、その内容は「花やしき」での珍道中含めて【後編】で語りたいと思います。

 

「花やしき」での疲労を癒す「カミナリサイダー」

 「花やしき」で2時間ほど騒いだら、「花やしき」に辿り着く途中で遭遇した大衆酒場の通りで喉を癒しました。

 この記事を作成する上で知ったのですが、浅草には「ホッピー通り」又の名を「煮込み通り」なる通りが存在します。そこは小規模の大衆居酒屋が通りの左右に軒を連ね、昼間からお兄ちゃんお姉さん、じいちゃんばあちゃん、何故かリーマンからOLまで集っては、酒をやいのやいのと楽しんでいる。いわば“飲兵衛の楽園”とも言うべき場所なのです。

 「ホッピー通り」の由来などは、いずれ再び訪れてレポートしたいと思っているので割愛しますが。通り名に付いているぐらいですから、注文するのは「ホッピー」がポピュラーなようです。

 が、しかし!! 訪れた当初、全く知らなかった私は「浅草=電気ブラン」という方程式しか持ち合わせていなかったのです。なので、フラリと立ち寄った『大衆酒場岡本』さんで頼んだのは「ホッピー」ではなく、電気ブランをサイダーで割った「カミナリサイダー」でした。

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 「電気ブランって何?」という人向けに簡単な解説をしますと、明治初期に作られた、ブランデー似のカクテルのようなものです。浅草にある「神谷バー」で出されていたことから、人形焼や雷おこしと並び、いつの間にか浅草名物になっていました。いろいろなお酒が混ざっているので、人によっては悪酔いします。現に、同級生はフラフラになっていました。

 注文したのは

  • カミナリサイダー
  • カミナリハイボール
  • モツ煮
  • イカ明太

です。あと、追加でエイヒレとポテトサラダもいただきました。

 カミナリサイダーの魅力は、甘味でした。電気ブランが甘い香りなので、そこにサイダーの甘味が加わると、まるで駄菓子のお酒を呑んでいるかのような錯覚に陥ります。とにかく甘い。でも、その甘みが疲れを癒してくれる。うっかり飲みすぎてしまいそうだけど、最高。

 逆にカミナリハイボールは、甘味のなさが魅力でした。甘い香りにピリッとしたアルコール感がたまらん。そしてやっぱり呑みやすいので、ぐいぐい入ってしまう。非常に危ない、でも最高。

 そして、さらに良かったのがモツ煮です。訪れたお店のモツ煮は、あっさり醤油ベースで食べやすい。しかもモツだけでなく、ハチノスなどの別部位も柔らかく煮込まれているから、一皿で結構楽しめました。こんもり乗ってるネギもまた良し。初めて体験する浅草の楽しみ方に、すっかり酔わされてしまいました。

 

「浅草」は、浅草寺と仲見世通りだけじゃない!

 今回感じたのは、「浅草」って意外と広いんだなぁ……でした。結構「浅草」を巡るルートって、特別調べたり人力車に乗ったりしなければ、雷門→仲見世通り→浅草寺だと思うのです。「花やしき」に立ち寄る人もいるかとは思いますが、大抵は浅草寺まで行って頭に煙被って、お参りして御神籤ひいておしまいかな、と。

 それは、非常に勿体ない!!

 時間が許されるなら是非、横道に反れて頂きたい。迷子になるのを覚悟して狭い道に入ってみると、下町のディープな世界だったり、昭和の面影が残っている風景に出会えます。思いっきり観光地な部分や、近代的なところを見て終わるのは勿体ないです。猫になりきって、狭い路地を縫って行くのも面白いですよ!

 私も今度は、ディープな「浅草」、そして「ホッピー通り」を濃く楽しんでみたいところです。

 

訪れたお店情報(※6月12日追記)

きびだんご専門店『吉備子屋』浅草店

住所:台東区浅草1-37-2

電話:03-3847-9266

定休日:不定休

HP:http://www.kibidango.ne.jp/home.html

大衆酒場 岡本

住所:東京都台東区浅草2-5-14

電話:03-3841-7587

営業日:平日・祝日 11時00分~23時/土曜・日曜 9時~23時まで

HP:http://www.hoppy-st.com/okamoto/

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