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きままりすと

気儘に言及するブログ

きままりすと

飛行機トラブルにゾッとする『飛行機嫌い』患者の現実


昨日の夜、ツイッターで

と宣言しましたが、昔話を1つだけ。

 

実は私、

www.sankei.com

こういう、飛行機トラブルが発生する度にゾゾゾゾっとするほど、飛行機が嫌いです。

 

 

飛行機が嫌いになったキッカケ

物凄く在り来たりですが、私が飛行機を嫌いになったキッカケは「乱気流」と思われる現象に巻き込まれたからです。

 

高校2年生の時です。

私が通っていた都立高校は、2年の秋に修学旅行を行う学校でした。交通手段はというと、行きは新幹線で、帰りは飛行機(ANA)。それまで沖縄などの国内旅行も海外旅行も行ったことのなかった私は、高校2年生にして初めて、飛行機に乗ることになったのです。

離陸前は晴天

確か、16時頃出発の飛行機だったと思います。手荷物チェックを受け終え、搭乗時刻をロビーで待っている間、友人(仮称:Aちゃん)と一緒にボーッと大きな窓の外を眺めていました。

飛行機が何機か止まっていて「どれに私たちは乗るんだろう。あれかな? これかな?」と他愛のない話をしながら、持て余した時間を浪費していたあの瞬間。修学旅行が終わる寂しさが胸を占めてはいませんでしたが、帰れば部活の大会が待ち侘びていたので、明日から勉強と練習三昧の日々かーと憂鬱感でいっぱいではありました。

窓の外に広がるオレンジ色を帯びた空が、やけに綺麗だったのを今でも覚えています。

離陸後、揺れる機体と消えない『シートベルト着用ランプ』

小さな異変は、離陸直後から起こっていました。

上昇途中から妙にガタガタと揺れる機体。飛行機初体験で、且つジェットコースターに乗れない私は、この時点でプチパニックを起こします。思わず小声で「これ大丈夫? 落ちない? 大丈夫?」と隣席のAちゃんに質問。彼女は慣れたもので「大丈夫、大丈夫。こんなもんだよ」と微笑みながら慰めてくれました。私は思わず「えっ、こんなもんなの? こんなに揺れるのが普通なの? これが『快適な空の旅』!?」と思ったのですが、瞬時に「彼女が言うならその通りだろう」と考えを改めてグッと言葉を飲み込みました。

数分後、『シートベルト着用ランプ』が消え「もう立ち歩いて大丈夫ですよー」というアナウンスが流れました。その頃には揺れも「ガタガタッ……ガタッ、ガタガタッ」程度に収まっていたので、友人たちはシートベルトを外してリラックスし始めます。

私は、シートベルトを外せませんでした。「ガタガタッ……ガタッ、ガタガタッ」が怖かったのもあります。

それよりも恐怖を助長していたのが、これまでに観た飛行機事故の再現映像や映画のワンシーンでした。特に『ファイナル・デスティネーション』を勝手に思い出して「あの映画と同じ、修学旅行の飛行機の中じゃないですかー! やだー!!」と勝手に怖がっていたのです。そして「なんであの映画観ちゃったかなー!?」と後悔もしていました。

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感想(1件)

 

暫くすると、「緊急時の脱出方法」を読んでいた私の元に、カートを押したCAさんが来ました。どうやら機内食ならぬ機内飲料を配っているようで、優しげな笑みを笑みを浮かべながら「お飲み物はいかがですか?」と訪ねてきました。

最近の機内で出される飲食物は有料が多いようですが、その時に乗った飛行機は、飲み物だけは無償提供でした。私は「緊急時の脱出方法」を握りしめながら、余裕な表情で「カフェオレください(キリッ)」と注文。Aちゃんに「ビビってるくせに、なに余裕ぶってんのwww」のツッコミを受けながら、熱々のカフェオレが入った紙コップを受け取りました。

 

CAさんが前の列に移動した頃です。「ガタガタッ……ガタッ、ガタガタッ」という揺れが、「ガタガタッ……ガタッ、ガタガタッ、ガタガタガタッ!」に変化しました。明らかに激しくなった振動に、もうカフェオレを飲む余裕などありません。

Aちゃんの介護の元、出してもらった簡易テーブルにコップを置くと、カフェオレが

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コップの縁、ギリギリまで揺れ動くではありませんか。ちょっとちょっと、このままじゃ溢れちゃうって!!  と焦った私は、猫舌故に敏感に感じる熱さを堪えつつ、少しでも量を減らそうとした。その時です。

先ほどのCAさんが、斜左前に座るオバさんに「揺れで溢されては大変なので、コチラをお使いください」と、プラスチック製の蓋を渡していたのです。

なんだよ、蓋あるなら頂戴よ! と思った私。CAさんの後ろ姿に「すみません」と声をかけようとしました。しかし、揺れの恐怖と溢れそうなカフェオレに焦るJKの声は、彼女には届きませんでした。

「天候不良により……」とシートベルトの着用を促すアナウンスを聞きながら、足早にカートを押して去っていくCAさんの背中を見送りました。再び点灯した『シートベルト着用ランプ』、ガタガタと音を立て、時折ガクンと下がる機体。……この時に真っ先にとれる行動など、1つしかありません。溢れない程度にカフェオレを飲むことです。熱々のカフェオレが、自分だけならまだしも、Aちゃんに掛かってしまっては大変ですから。

溢れない程度にカフェオレの量を減らした私は、その後、着陸するまで泣きながらAちゃんの手を握りしめていました。ジェットコースターよりも激しい揺れとガクンガクンと何度も落ちる機体に、本気で「墜落する!」と思ったのです。

着陸後、降りるまでガチ泣き

飛行機は墜落することなく、無事に着陸を果たしました。空港に着いたと分かった途端、もう降りたくて降りたくて堪りませんでした。高校2年生にもなってガチ泣きしながら「やだ! 降りる!」と、ごねることになるなんて……オレンジ色の空を眺めていた数時間前の束子。は、全く想像していなかったでしょう。というか、想像なんか出来ないわ。

先ほどは押し込めた『快適な空の旅』に対する恨み節を唱えつつ下乗を待っていると、飲み物を配っていたCAさんが歩いてきました。どうやら、頭上の荷物入れ(?)を点検していたようです。

彼女はガチ泣きの私に気付くと、苦笑しながら「大丈夫ですか?」と訪ねてきました。普段なら、カフェオレを頼んだ時のように余裕振ります。しかし、この時ばかりは無理でした。相変わらずAちゃんの手を握りしめ、近くの友人から涙を拭われながら、私は彼女に震える声で一言だけ返答することしかできなかった。

「大丈夫じゃないです……」

 

世間では『飛行機嫌い』を『飛行機恐怖症』と呼ぶらしい

飛行機恐怖症(ひこうききょうふしょう)とは、飛行機に搭乗することに対して恐怖を感じる症状のことである。恐怖症のひとつ。
(中略)
飛行機恐怖症は、墜落への恐怖、閉所への恐怖、高所への恐怖、死ぬ恐怖、パニック状態になることへの不安、状況をコントロールできない無力感、テロへの不安などが、入り混じったものである。

引用元:飛行機恐怖症 - Wikipedia

 

今回の記事を書いていて知ったのですが、『飛行機恐怖症』っていうのがあるんですね。『高所恐怖症』とか『先端恐怖症』はよく聞きますが、『飛行機恐怖症』は初めてです。

初飛行機以来、私は一度も搭乗していません。乗る機会は幾度かありました。ですが、どうしてもあの時感じた恐怖心や、実際に体感した揺れを思い出してしまってダメなのです。

 

『閉所恐怖症』の可能性もある

実は約1年ほど前、偏頭痛の検査でMRIとCTを撮影してもらいました。人生初のMRIとCT……撮影中に感じたのは恐怖でした。

わけの分からない器具で固定され、「絶対に目を開けないでくださいねー」と言われ、わけの分からない狭い空間に押し込まれる。目を瞑っていても感じる目の前の圧迫感と機械の振動、決して心地よいとは言えない機械音。正直に言って、叫びながら暴れたい衝動を抑えるのに必死でした。偏頭痛の痛みなんか、吹っ飛んでましたね。そして、「今度撮影される時は、意識がない時にやってほしい」と心底思ったのです。

 

飛行機に乗れない人の中には、『閉所恐怖症』故に乗れない人もいるそうで。MRI・CTで感じた恐怖心から『閉所恐怖症』のきらいがある私も、もしかしたら飛行機ではなく閉所がダメな可能性があります。

でも、高2の体験を未だに引きずってるから、やはり飛行機がダメなのかな。バスは普通に乗れるもんな、タクシーはダメだけど。

 

いずれは克服しなきゃいけない『飛行機恐怖症』

昔は「いいよ、飛行機なんて乗れなくたって。世の中には鉄道と車があるんだから!」と豪語していました。しかし現実的に見て、飛行機が乗れないのはなかなかに致命的です。

まず、海外旅行に行けません。船があるといっても、飛行機に比べて費用がかかります。そして何より、私は船に頗る弱いのです。カヌーで酔ったやつが、大型船で長旅できるのか。不安しかない。

国内を移動するのも大変です。例えば九州とか、鉄道を使うと金も時間もかかります。

調べたところ、目指す県と利用する鉄道によって異なりますが、約5時間半かかるとか。それに比べて飛行機なら2時間以内で着くっていうんだから、目的地を満喫するなら断然、飛行機をするべきです。

そして余談ですが、パートナーが飛行機で移動しないと会えないところに住んでいるのも、恐怖を克服しなきゃいけない点の一つです。これまでは『飛行機嫌い』に一定の理解を示してくれていました。しかし数ヶ月前、遂に「そろそろコッチに会いに来てよ」と催促されてしまいまして。あー、そろそろダメだな、と。飛行機怖ーい嫌ーいなんて言ってらんないな、と思いました。まあ今日日、飛行機に乗れない人の方が珍しいですもんね。

 

因みに、搭乗した飛行機が墜落する確率は0.0009%

164s.net

あくまで確率の話。「乗った飛行機が墜落して命を落とす確率」は限りなく100%に近いですが、そもそも墜落の確率は0.0009%とメチャクチャ低確率だったりします。

上記リンク先にも記載されていますが、「飛行機の墜落の確率」よりも「スズメバチに刺されて命を落とす確率」の方が高いし、それよりも「80年間買い続けた宝くじで1等を当てる確率の」方が高いっていうんだから。『快適な空の旅』の安全技術は、凄まじく高められていると言えるでしょう。

更に申し上げれば「エレベーターに閉じ込められる確率」は1.8%なので、飛行機に乗るよりエレベーターに乗る方が危険なのです。

もう一度言いますが、あくまで確率の話なので「絶対に飛行機は墜落しない」とは言い切れません。現に、墜ちなくてもトラブルは発生しています。

 

しかし前述通り、いつまでも「乗らない」選択をするわけにもいかないのが現実。もしも搭乗する機会が来た時には、腹を括って乗らねばならないなと覚悟しています。「乱気流起きませんように〜、煙出ませんように〜」と祈りながらね。今じゃないけど、うん。今じゃない。

 

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